カブトムシが蛹から羽化するとゆうのは、こうゆうことだったのか!
スタッフ1号♀(現状産みたて卵)です。 ブログへお越しいただきありがとうございます。
先日、初めて昆虫の羽化するのを見る機会があり、その時のお話をしたいと思います。
先日のイベント数日前、虫部屋で出品準備のラベル書きをしていた時、後方で店長の「うわっ」という声。
スタッフ1号:「何かありました?」
店長:「蛹室潰れて水出て、ちょっとヤバイ感じで・・サタンの♀・・」
そう言いながら、飼育容器に何やら茶色っぽい塊を入れて、「このままちゃんと羽化するかな・・」と店長が言いながら、私の前にその飼育容器を差し出して「見るの初めてやろ、こうやって成虫になるねんで」
!!
なんだ! このグロテクスなものは! 幼虫は何度も見たことがあるけれど、蛹を生見も初めてだったかもw
スタッフ1号:「おおお!脱皮してる!?」
店長:「脱皮ってw 羽化ね」

モゴモゴ・・と言うか、ウニョウニョというか、動いてます。
生まれて初めての光景に、物珍しいというか何というか、見入ってしまった。
1/3くらい体が抜けたところで、動きが止まってしまったので、え!止まっちゃった。
店長曰く 人間に例えると、破水したような状態から出産してる感じだからな、羽化不全にならずにちゃんと羽化するか心配やねんと。
そうかーじゃ休憩してるんだな、今
動いては止まる 動いては止まるを繰り返し だんだん体が抜けていくのをず〜っと見て、
気づけば、1時間は経過してました。
初めはグロっと思ったし、初めて見るその光景に関心して見ていたのですが、
2時間ほど見続けているうちに、もうすっかり感情移入w
休憩して、動き出すたびに、”頑張れ” と何度も思いながら見てました。

なんで羽とか白いの? 全身白じゃなく、なんで頭と手足は黒いのよ?
店長:「頭と手脚がしっかり出来上がったら羽化して出てくるんだよ」
スタッフ1号:「あの羽の下からぴろ〜んと出てるのは何?」
店長:「羽やん 今からアレがビヨ〜んと伸びて広がるんだよ、それから上翅の下に畳まれて綺麗な姿になるねん」
店長:「上翅のお尻あたりが今、開いてるけど、それも上翅がもうちょっと伸びる感じでちゃんとピタっとなる、羽化不全じゃないならね」
スタッフ1号:「いつ白い色から黒になるの?」
店長:「1日くらいしたら黒くなってるよ」
などなど、とにかく初めて見る姿に、知らないことだらけで、質問攻めしながら、もう気づいたらすごい時間の経過。
店長:「いや、もう夜中やで! そんなん見てたら朝になるでw」と促され、それでもおそらく3時間は見入ってましたが、とりあえずそのまま虫部屋を後にして、就寝。
翌朝のサタンの様子は-
あの後サタンがどうなったのか、気になって仕方なかった私
翌朝、店長よりも早く虫部屋に行き、真っしぐらにサタンの飼育容器を見た私。

死んでる!(T . T)
仰向けになったまま、ピクリとも動いていない(;;)
きっと 力尽きて そのまま死んでしまったのだわ ショック。
「店長! 昨日のサタン、力尽きて死んじゃったみたいです(;;)」
店長:「死んでないよw お腹乾かしてるだけw」
マジか! どう見ても 死んでるように見える。
1日中 チラ見したけど、ずっと仰向けで動く気配ない。
あまりに煩く私が言うので、店長が「生きてるって」と言いながら、触ると 確かに動いてる。
ほっと一安心。
スタッフ1号:「めっちゃ頑張っただろうから、エサあげて体力回復させなくてもいいの?」
店長:「羽化したばっかりだから、エサなんて必要ない、食べないよ、数ヶ月先まで」
え〜〜〜〜っ 私だったら死んじゃうw そんなに長い間何も食べないなんてw
自分の目で見る、体験するって すごいと思いました。
それまで、何の意識もなく、事務作業的にラベルに書いていた、ただの日付でしかなかった”羽化日”が、私の中で ”羽化した日”に変わった出来事でした。
私が初めて羽化に立ち会った”この子”は、この先いつになったらエサを食べれるようになり、そして次の代へと生命をつないでいくのだろうか?と 少なくとも ”この子”についてはずっと気になるだろな。
今まで昆虫ブリードの魅力って何なのだろう ??と思ってましたが、昆虫が、交尾、産卵し、そして孵化して蛹になり、羽化して成虫に〜と生命を繋いでいく様が自分の手中で展開されると想像したら、羽化を見て私が知り得た感動の何倍もの感動がそこにはあるからなのかな〜と。
有精卵にちょこっと近づいた気がした私です。